ダイエットをゼロから医学的に学ぶ
実践 ダイエットのストラテジー
基礎コース講義室


             抗酸化作用


 
ヒトが生きていくためにはからだの外から栄養素を摂取することが必要ですが、それだけではダメで、その栄養素を分解(代謝)しエネルギーを抽出する必要があります。代謝の過程をしばしば燃焼と表現しますが、完全燃焼であれば有害物質は生じることがありませんが不完全燃焼ではどうでしょうか?実は巧妙なからだにおいてもごくわずかですが不完全燃焼による有害物質が生じています。この有害物質こそが活性酸素なのです。

  抗酸化作用 

 
この活性酸素という物質、からだのなかに生じることによってさまざまな悪影響を与えます。細胞の核の中にはヒトの設計図とも言うべき遺伝子・DNA(デオキシリボ核酸)が収められています。活性酸素はDNAを傷つけてしまい、傷ついたDNAをもつ細胞は本来の機能を発揮できなくなるばかりか癌化して腫瘍となってしまう可能性をはらんでいます。この他にも、血管の壁にダメージを与え動脈硬化を引き起こしたり、新陳代謝のスピードを遅らせ老化を促進したりなどの悪影響を与えます。

 活性酸素の発生をまったくのゼロにすることは不可能です。したがって活性酸素による癌の発生や動脈硬化、老化現象は必然であって、年齢と共に避けては通れないことなのです。しかしそのスピードを緩やかにすることはできます。それが抗酸化作用と呼ばれる活性酸素を中和してくれる作用をもった栄養素を毎日の食事の中で摂取することです。近年、抗酸化作用は栄養学においてもアンチエイジングにおいてもトピックスとなっているテーマです。抗酸化作用のある健康食品も数多く販売されるようになってきました。それらのサプリメントを日常の食事とうまく組み合わせて健康なからだを一日も長く維持したいものです。



KEY WORDS
  • 活性酸素=代謝で生じる有害物質
  • 活性酸素の害=DNAの損傷による癌、動脈硬化、老化
  • 活性酸素の中和=抗酸化作用
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