ダイエットをゼロから医学的に学ぶ
実践 ダイエットのストラテジー
基礎コース講義室


             脂溶性ビタミン


 水溶性ビタミンは代謝に関与しているためダイエットと密接な関係でしたが、脂溶性ビタミンは直接、代謝には関与していないためダイエットではさほど重要ではありません。ただし健康には密接に関与しているので簡単にふれておきます。

 ビタミンAは視覚に関係するビタミンで、目の網膜で光を感じる物質です。したがってビタミンAが欠乏してしまうと夜盲症といって、夜間の暗い環境での視力が極端に低下してしまう状態になります。ちなみにビタミンAは食物にはプロビタミンAという状態で存在し、プロビタミンAが体内でビタミンAに変化します。プロビタミンAは通称カロテンといいます。カロテンが豊富な食材といえば緑黄色野菜です。にんじんは目に良いという言い伝えを聞いたことはありませんか?先人の知恵は実に理にかなっているということがわかりますね。

 ビタミンDは骨に関係するビタミンです。骨にカルシウムを蓄えておくのに必要なビタミンで、欠乏すると小児では「くる病」、成人では「骨軟化症」になります。ビタミンDは日光の紫外線に当たることによって皮膚で活性型のビタミンDに変化します。日光浴も実は医学的に大事なことだったのですね。

 ビタミンEはがん予防という観点で注目されているビタミンです。癌の発生のしくみの一つとして、体の代謝の時に生じる老廃物である「活性酸素」が細胞のDNAを傷つけて癌化するというメカニズムが知られています。ビタミンEは活性酸素を中和して癌を防止する作用があるとされています。ちなみにビタミンEの別名をトコフェロールといいます。

 ビタミンKは血液凝固に関与するビタミンです。怪我をして出血したときには自然に止血するしくみが体には備わっています。このしくみのことを「血液凝固作用」といいます。ビタミンKが欠乏すると血液凝固機能に支障をきたして血が止まりにくくなります。ビタミンKの働きを抑えて意図的に血が固まりにくくする薬がワルファリンです。血栓症などで用いられる薬です。

                      


KEY WORDS
  • ビタミンA=視力
  • ビタミンD=骨
  • ビタミンE=癌予防
  • ビタミンK=血液凝固

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