ダイエットをゼロから医学的に学ぶ
実践 ダイエットのストラテジー
エクササイズコース講義室

            特集 脱セルライト宣言

セルライトってなに?
 
セルライトとは、あまり聞きなれないフレーズですが、皮膚の下の脂肪細胞が肥大して生じる脂肪細胞の塊のことです。皮膚の下でセルライトが形成されると皮膚は凸凹し美容的にも良くないばかりか、セルライトの形成は糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病に先んじて生じるものですので生活習慣病のリスクを測るという面でも見逃せません。

脂肪細胞だって生きている。
 
セルライトはどのように形成されるのでしょうか?正常なヒトの皮膚ではまず最も外側に上皮という組織があります。私達が日常、自分の目で見て確認できるのはこの上皮という組織です。上皮の下には血管、神経、コラーゲン、脂肪細胞などからなる真皮という組織があります。太い血管はともかく、それ以外のものについては私達は直接、目で確認することはできません。セルライトについて語るには目で見ることはできないこの真皮という組織、そしてとりわけ脂肪細胞に注目しなければなりません。
                  

 脂肪細胞は、その内部に脂肪を蓄積しているということは既にご存知の通りですが、単なる脂肪の倉庫ではありません。もちろん脂肪を蓄積しておくことが最も重要な脂肪細胞の任務ですが、呼吸をし、老廃物を排出し、必要になれば血中に脂肪を移動させエネルギー源として供給します。その証拠に脂肪細胞の周囲には毛細血管やリンパ管が縦横無尽に走っています。
                          

ところが、食べすぎや運動不足などの何らかの理由によって脂肪が過剰に蓄積され、脂肪細胞が著しく肥大すると事は深刻になります。肥大した脂肪細胞が血管やリンパ管を圧迫して酸素や栄養の循環が滞ると、脂肪細胞はいわば仮死状態となり、やがて線維化して固い組織となってしまいます。線維化した状態になると皮膚の上から手で触ってもゴリゴリしたものがあると感じることができるようになります。さらにひどくなると皮膚が凸凹な状態にまでなります。
                          

セルライトは生活習慣病の警告!?
 
セルライトができる原因には幾つかのタイプがあるとされています。つまり原因は一つではないということです。1つ目の原因は『代謝の低下』です。代謝の低下は加齢によるものもありますが、見落としがちなのは食事の量を極端に減らしたダイエットの経験があるということです。食事を過度に減らすダイエットでは基礎代謝の場である筋肉の量を減らしてしまうという側面があります。こういったダイエットの経験がある人では脂肪がつきやすい体質になっている可能性が高いでしょう。
2つ目の原因は『過剰な脂肪摂取』です。セルライトは、先に記したように、脂肪の過剰な蓄積による脂肪細胞の肥大に端を発しています。
3つ目の原因は『運動不足』です。消費するエネルギーが少なければ、たとえ過剰にエネルギーを摂取していなくても体内でエネルギー余りの状態となり、脂肪に変化して結局、行き着く先は脂肪細胞です。また、運動不足では体の筋肉が減り基礎代謝量が減るためエネルギーが消費されにくい体質となりエネルギー余りの悪循環となってしまいます。
4つ目の原因は『自律神経の低下』です。夏は冷房で寒く、冬は暖房で暑い。一歩外に出ればやはり夏は暑く、冬は寒いという季節のリズムがあるようでない現代の生活環境が少なからず体には影響していて、それは自律神経の機能低下という現象で表れてきます。自律神経が低下するとホルモンバランスが微妙に狂いセルライトの原因となります。
こうしたセルライトの原因を並べてみると気がつくことがありませんか?『代謝の低下』『過剰な脂肪摂取』『運動不足』『自律神経の低下』これらの要素がそろった時、その先に待ち受けているのは生活習慣病です。糖尿病、高血圧、高脂血症のリスクがぐっと高くなるのです。

              

セルライト撃退=生活習慣病予防&美容
 
セルライト撃退法についてはそれぞれの原因に対応したメニューをこなしましょう。
『代謝の低下』には運動によって筋肉量を増やす努力をしましょう筋肉量の増加に伴って基礎代謝量も改善していくでしょう。また、代謝を活発にする漢方薬やサプリメントを補助的に使用するのもよいでしょう。間違ったやり方の例としては、代謝が低下して体内でエネルギーが余ってしまうから食事量を減らそうとすることです。これではますます筋肉量が減ってしまって悪循環となってしまいます。

『過剰な脂肪摂取』では脂肪摂取の減量、コントロールを行います。ここでも過剰な食事制限は行いません。あくまで脂肪について減量をしましょう。糖質やタンパク質も体内で余るとゆくゆくは脂肪となりますが、これらを制限することで筋肉が失われることは避けたいものです。余ったエネルギーを消費するためにも運動を取り入れるとよいです。

『自律神経の低下』には自律神経を刺激する工夫をします。太陽が上り、沈むまでの1日のリズムをサーカディアンリズムといいますが、このリズムを刺激するために朝日を浴びて起床しましょう。起きてからカーテンを開けて朝日を浴びるのもいいですが、カーテンを開けて寝て朝日で目覚めるというやり方が最もベストな方法です。そしてもうひとつ、朝に40℃の熱いシャワーと20℃の冷たいシャワーを交互に2〜3回浴びて活動型の交感神経を刺激し、夜はリラックスモードの副交感神経を刺激するために38℃くらいのぬるま湯に20分程度つかる半身浴がおすすめです。

たったこれだけ脱セルライト
 
さらに、脱セルライトマッサージをプラスすることでよりセルライトを効率的に除くことができます。やり方はとても簡単。5本の指でセルライトがつきやすい二の腕、お腹、お尻、太もも、ふくらはぎをつまんで伸ばすだけ。ちょうど皮膚をつまみ上げて富士山をつくる要領でやりましょう。なぜこのようなマッサージでセルライトがなくなるのかといいますと、皮膚を伸ばすことで脂肪細胞の周囲の血管やリンパ管が拡張して循環がスムーズになるためです。循環がスムーズになると酸素や栄養、老廃物の交通がよくなり脂肪細胞も活力を取り戻すということなのです。マッサージする時間や場所は選びませんが、できたらお風呂上がりの血行のよい時にやるとよいでしょう。
                         



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