
運動=脂肪燃焼?
ダイエットの目的は体に蓄積した体脂肪を体の外に出すことです。そして体脂肪を体の外に出す方法としては体内で燃焼させしまう方法が最も一般的です。そこでダイエットでは運動を行うわけですが、運動で燃焼される体脂肪は意外に少ないもので、例えばフルマラソンを完走したとして燃焼された体脂肪の量はたった350g程度とされています。つまり1kg痩せるためにはフルマラソンを3回も走らなければならない計算になります。ということは運動はダイエットにはあまり効果がないということなのでしょうか?
答えはノーです。運動はちゃんとダイエットに貢献します。ダイエットにおける運動の目的は3つあります。
@運動によって筋肉量を増やし基礎代謝量をアップさせること
A運動によって交感神経を刺激して体脂肪を燃焼させやすくすること
B運動によってインスリン分泌が緩やかになって体脂肪がつきにくくなること
@→ヒトは運動のために筋肉を動かすエネルギーを作り出す他に、体温を維持して臓器・組織がスムーズに働くようにするために基礎代謝と呼ばれる代謝でエネルギーを常に作り出しています。車でいうところの暖気運転に相当するものです。この基礎代謝は筋肉で行われる代謝で、運動によって筋肉量が増加すると、その増加量にあわせて基礎代謝量も増加します。つまり極端な例ですが、もしも相当量の筋肉量があるとしたならば寝ていても脂肪が基礎代謝によって燃焼されて痩せるということなのです。筋肉量を増やす方法は現在のところ運動によって筋肉を刺激する他にありません。運動によってのみ筋肉量のアップが図られます。
A→運動している時のヒトの体は交感神経が優位に働く状況となります。リラックスしている時に働く副交感神経と比較して交感神経は血圧、脈拍、血糖値を上昇させ大量の酸素と栄養分を全身に供給するようにします。ちょうどボイラーに燃料をどんどん入れて、いつでも最大限の力を発揮できるように備えている感じです。こうした状況下ではエネルギー源となる体脂肪が燃焼される頻度が格段にアップします。
B→食後では食事の栄養分が腸から吸収されて血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると今度は血糖値を下げようとしてインスリンというホルモンが分泌され、余分な糖質は細胞に積極的に取り込まれます。こうして細胞に取り込まれた糖質はエネルギーとして使用されることがないと体脂肪に姿を変え蓄積されていくことになります。運動することによって、食後に血糖値が上昇した場合でもインスリンの分泌が穏やかになり糖質が脂肪として蓄積されにくくなります。
以上のように、運動の目的はただ単に脂肪の燃焼をねらったものではなく、運動によって生じる体の変化をねらったものであるということをご理解いただけましたでしょうか?がむしゃらにハードな運動をしていたという方は随分とイメージが変わったのではないでしょうか?ダイエットで重要な運動はハードな運動ではなく、筋肉量をアップさせる運動と体に良い刺激を与える運動です。目的に合った運動をピンポイントで実践しましょう。

- 運動による体脂肪の燃焼は思っているほど期待できない
- 運動の目的は@筋肉量UP、A交感神経の刺激、Bインスリンの分泌を穏やかにする の3つである

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